ITエンジニアにプログラミングスキルは”不要”という話

お仕事
Abstract computer code running technology digital cyberspace. Programming code moving on a black screen background. 3d rendering

未経験でITエンジニアを目指す人向けのプログラミングスクールや、小学校のプログラミング教育等で『プログラミング』が注目されてしばらく経つ。

”本当にITエンジニアになるためにプログラミングが必要なのか” について私見を書いていこうと思う。
あくまで個人の感想なので、環境等の違いで異なる感想を持つ人もいると思う。

そもそもプログラミングってなんだ

プログラミングと聞くとコンピュータが思い浮かぶ人も多いと思うが別にコンピュータに限った話じゃない。

プログラム = ”計画” を立てることが プログラミング。つまり達成すべき目的までの筋道をひとつひとつ考えること。日常生活でも行われていることだ。
計画なく生活していけば、金銭面でも時間面でも破滅的に苦しい状況になるのは当たり前で、たいていの人は無意識に実行できているはず。

コンピュータは自分で考えることが出来ないから、実行計画(プログラム)とデータを与えてあげて、結果を得る、これがIT業界におけるプログラミングだ。
以下ではITにおけるプログラミングについて記述する。

プログラミングはITエンジニアに絶対必要か

プログラミングのスキルはITエンジニアにとっては必ずしも必要とはいえない。
SIerに新卒で入社してきた子たちは2年くらいで上流工程(要件定義・設計)に回されているのを見ている。
当然、彼らはプログラムは全然書けないし、10年後に出来るようになっているかといえば、そうではないだろう。※当然書ける人もいる

日本のIT業界において、プログラミングが出来る人材が軽視されているとは感じるが、実際誰でもやろうと思えば出来る(成果物のクオリティをさておけば)仕事なので仕方のないことである。

日本のITに求められているのは、顧客との折衝とプロジェクトのマネジメントが出来る人材である。
未経験でIT業界に入りたいのであれば、プログラミングの勉強ではなく、「基本情報技術者」や「応用情報技術者」の資格勉強をして、ITに関する知識を浅く広くつけている方がよい。

未経験でIT企業に入るのにプログラミングスキルは不要

未経験転職でIT業界を目指すならプログラミングスキルなんて不要である。勉強している時間があるなら、さっさと転職活動をしてIT企業に入るべきである。重要なのは経験だ。

なんでこんなにプログラミングがもてはやされるのか

自己研鑽としてプログラミングスクールに通って勉強しているインフルエンサーもどきが巷に跋扈している。
なぜこんなにもプログラミングがもてはやされているのか。

端的に言えば、「見栄えが良いから」だろう。イメージとしては”スーパーハッカー”のような感じだろうか。
加えてITエンジニアは一般的に給料が良いとされているのも一役買っているかもしれない。

この業界を目指している人間はこの風潮に踊らされてはならない。何度も書くが、IT業界が真に必要としているのは、顧客のサンドバッグとなりかつマネジメントが出来る人材である。

プログラマーという仕事はAIにとって代わられるのか

AIの急速的な進化により、人間の仕事がとって代わられるのではないかと結構前から噂されている。
プログラマーという仕事もその一つだ。

私見としては、完全に乗っ取られることはないと考えている。AIが生成して人間が調整するといった使い方が今後の主流になると考えている。
AIが生成したプログラムが問題ない物なのかどうかを判断して、問題があれば修正するという作業はプログラムを実際に書けなければ出来ないことだ。

情報システムは顧客の個人情報を管理する可能性があるので、個人情報の漏洩が起こらないように厳重にチェックする必要がある。AIが作ったから知りませんでは済まない。

今後はAIとプログラマーが共存して一つの物を作り上げる世界になっていくだろう。プログラミングスキルをもったIT人材はこれまでもこれからも必要だ。

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